【お知らせ】令和7年秋の叙勲:ジャン・レジス・エクス・マルセイユ大学医学部教授の旭日中授章の発令につきまして(在マルセイユ総領事館)
この度、下記のごとく、日本政府(内閣府)より ジャン・レジス先生(現マルセイユ大学脳神経外科教授/本学元客員教授)に対し、「日本・フランス間の医学分野における関係強化に寄与」理由に際し、旭日中授章叙勲を発令されたとの連絡を関係官庁より頂きました(下記HP)。

ジャン・レジス先生は、私が1999年から2001年まで、2度にわたるフランス留学の際に大変お世話になりましたガンマナイフの恩師であります。三叉神経痛・内側部側頭葉てんかんから聴神経腫瘍、そして脳動静脈奇形に至るまで「マルセイユ・スタイル」をすべて伝授頂き、日本に持ち帰りいまの治療計画のまさに礎となっております。いまの私の治療があるのは、ジャン・レジス先生なくしてあり得ません。2015年、12th ISRS(第12回国際定位放射線治療学会学術大会)を横浜に招致開催する際も、ジャン・レジス先生にご指導を仰ぎながら、盛会に終えられましたのも感謝の念に堪えません。

今回、叙勲推薦理由抜粋より、本学における定位放射線治療(ガンマナイフ)や定位機能外科など脳神経外科学分野に関する日々の活動や研究業績が日本政府に認められた証であるとも伝え聞き、とても光栄に感じております。また、本学とマルセイユ大学における20年に亘る交換留学を通した継続的国際交流促進も叙勲選定理由の一つになっているとのこと、故高倉公朋先生より始まり、陰ながら絶やさず尽力頂きました大黒史子さんの貢献も非常に大きいとこの場を借りて感謝の意を表します。
来年マルセイユで行われるWSSFN(世界定位機能脳神経外科学会/ジャン・レジス会長)2026会期に合わせて、在マルセイユ日本国総領事館主導で伝達式が行われる可能性もございますので、わかり次第追って連絡を差し上げます。REGIS教授からも下記コメントを頂いております:C’est un grand honneur de recevoir cette décoration. Une grande joie de pouvoir nous réunir à cette occasion avec mes amis du Japon. A la faveur de leur participation au congrès de la WSSFN(この勲章を授与することができ、大変光栄に思います。WSSFN会議への参加を通して、日本の友人たちとこの機会に集うことができ、大変嬉しく思います。)
最後に、ジャン・レジス先生の対日貢献と本学との関係を深く理解して下さり、今回の叙勲まで厳格なプロセスを踏みつつ、本叙勲に至るまでご尽力を頂きました在マルセイユ日本国総領事館(北川総領事・高沢様)の関係者へはあらためて感謝の意を表したく存じております。

2025年11月5日
林 基弘